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恋する暴君番外編 「ぼくたちの失敗」後編

GUSH (ガッシュ) 2008年 12月号 [雑誌] Book GUSH (ガッシュ) 2008年 12月号 [雑誌]

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遅ればせながら感想です。
すごかった!本当にすごかった!

扉絵!
きれい~きれい~
サイトでは見えませんでしたが、うっすらちくびが!
こんなとこばっか見ててすみません!

さて、扉絵の裏。
ふんふんGUSHから新増刊が誕生するようです。

「恋する暴君」袋とじvエロピンナップ
宗一の××シーン!?

な、何だってー!!
エロピンナップって、兄さんがどんなことになっちゃってるって言うんだ…
たとえ「××シーン」が「暴力シーン」とかであろうとも私は大喜びですが、どっちにしろこれは買うしかない、買いますよ買いますともっ!
12月3日、メモしとかないと。
まさか自分が袋とじに釣られる日が来ようとは…
やるなGUSH編集部。

内容に移ります。
前回の感想ちょびっとしか書いてなかったのでおさらいすると、奥さんとうまくいっていない国博さんがたまたま入ったバーで真崎さんと再会し、かわそうとする真崎さんに食い下がって話をしようとしたところ、酔いつぶれてしまい、そんな国博さんを真崎さんは部屋に連れ帰るのですが、実はすさんでしまっていた真崎さんに国博さんは拘束されていかされてしまったのでした。
予想だにしない方向に変わっていた真崎さん、相変わらず外聞にしか頭が行ってない、そして今回は空気も読めてない国博さん(淋しかったのかな)。
さあどうなる!?ということで今回。

すごかった!!

国博さんは相変わらず監禁されています。
真崎さんが食事を運んできたので事後かと思いきや、思い切り真っ最中でした。

そしてまさかのお道具登場!おおおおおおお!!
しかも半日もの間入れられていたとのこと。
道具使うようなえろはあまりなじみがないのでびっくりしました。
半日ってすごいな…初めてだから慣らされたほうがまだいいのかと思いつつ、いやいやそんな話じゃないなと。

でも初めてで監禁拘束お道具ってすごいハードですね。
初めてっていうかそういう次元じゃなく、これまで世間が、というより自分がまっとうだと思ってることしかしてこなかったんでしょうに国博さん、いきなりこれですよ。
ちょっとかわいそうになってくるくらいです。
でもこの怯えてる国博さんすごく色っぽいなあ。
冷淡な様子の真崎さんとの対比にどきどきします。

ってかお道具、あんなの兄さんが見たら卒倒するんじゃ!
というより瞬殺?…もちろん道具と森永くんを。
いや兄さんは見ても何なのかわかんないかな。(兄さんに夢を見ている私。いやでも本当に)
森永くんは使いたいとか思ったりするんでしょうか。
森永くんは道具なんて入れるくらいなら自分の入れたい派だとも思うのですが(だってなかなか頻繁にはさせてもらえないから1回1回が貴重だし、森永くんがっついてるし)、でも妄想好きな森永くんのことですから、お道具でもだえる先輩(*´Д`)ハァハァくらいのことは考えてるのでしょうか。
…話がどうにもずれますね。

国博さんを容赦なく責めながら、国博さんのだめなところもどんどん突きつける真崎さん。
国博さん、こういう性格のままずっと生きてきたんですね。
高校のときから変わってないんだろうなあ。

「本当に人を愛してしまうってどんなに残酷なことか…」という真崎さんの台詞。
これはこの先を読むと、自分が森永くんにしたことも踏まえてるんだろうなあと思いました。
真崎さんは森永くんのことを全然考えてなくてひどいって思ってたけど、そんなことはなくて大分つらい思いをしてきたんでしょうね。
これもこの先にも明らかになっていきます。
ここでの真崎さんの表情も憤ったような苦しそうなようなもの。
国博さんがきつそうなのもあいまって、痛々しいシーンでした。

でも、真崎さんは国博さんがいまだに好きなんだろうなと思います。
愛憎っていうか、どうしてか分からないけど好き、みたいな。
「奥さん」に自分を重ねてるような感じがしました。
こういう真崎さんはけっこう好きだなあ。

事後、国博さんが目覚めると、真崎さんは恋人と口論しているところでした。
前号でも全く幸せそうじゃないなと思ったけど、やっぱりろくなひとと付き合ってないんだなあ。

足枷のみの国博さんに「逃げるチャンスだ」と言って仕事に行く真崎さん。
でも国博さんは逃げませんでした。
真崎さんとちゃんと話したい、もっと真崎さんを知りたいと思ったから。
おおっ、ようやく国博さんが成長の兆しを!
でも何か、国博さんって根はけっこう素直な感じがします。2巻でもちょっと思いました。
固定観念とか、体裁とか、いろいろ枷は多そうではありますが…。

帰ってきた真崎さんに対して、そのことを伝える国博さん。
真崎さんはちょっとずつ、自分のこれまでについて話し始めます。
真崎さんは思っていたよりずっとシビアな状況に置かれていたようです。
これにはかなりびっくりしました。
「絶縁」に「やっとしてもらった」なんて言葉が付くのが悲しい。

それから、今回地元に戻ってきた理由。
それは森永くんに会うためでした。
でも真崎さんは森永くんは自分のことを恨んでると思っていたようです。
それは自分の気持ちを国博さんにバラしたという誤解があったから。
その誤解を解くために、国博さんが「オレに話したのは哲博じゃない あいつが今付きあってる相手だ」と打ち明けるんですが、「付きあってる相手」には思わずにやりとしてしまいました!
兄さんは怒って否定するかもしれないけど、どう考えても誰からもそう思われるような関係ですよねっ。
あの時よりももっとすごい関係になっちゃってますしね!
兄さん年貢の納め時です。

それはおいといて。
ここでもう森永くんどれだけ男前なの!と改めて感動しました。
ちょっと泣いてしまいましたよ。
森永くんって本当にすばらしいひとだねえ…!素敵すぎる。

国博さんからそのことを聞かされた真崎さんの口からも、森永くんへの想いが零れ落ちます。
この場面とても好き。
何より森永くんが身代わりじゃなかったことがわかってうれしかったです。
真崎さんにとって森永くんは大事だったし、森永くんと幸せになりたいとも思っていたんだと思います。
でも、心が言うことをきかなかった。国博さんへの想いはどうしても消せなかったのでしょう。
人間の心って、理屈だけじゃ動かせないものですよね。
だからって人を傷つけてもいいというわけではないけれど、高校生ですしね。
難しいなあ…
真崎さんの悲痛な叫びが痛々しくて仕方ありません。

あとあと、この回想の森永くんすっごく可愛いですね!
シリアスな場面なのに一瞬にやりとしてしまいました。

真崎さんの激しい感情の吐露に圧倒された様子の国博さんでしたが、きっと自分が何も分かっていなかったこと、わかろうとしていなかったことを心から反省したのでしょう、真崎さんに謝り、そして口付けます。
真崎さんに対していとしさみたいなものも生まれてきたのかなあ。

ここの真っ赤になった真崎さん、すごく可愛いです。
真崎さんを唯一可愛いと思った瞬間でした。
もしかして本当に焦がれてやまないひとにキスされたのは初めてなのでは…!

このあと部屋から出て行った真崎さんは、激昂していたのが嘘のように落ち着いていました。
ひどいことをしたと謝ってから、忘れてくれと国博さんを部屋から追い出します。
閉じた扉は国博さんがどんなに叩いても開くことはありませんでした。

そしてその後。
結局国博さんは奥さんと別れることになりました。
やっぱりか~。
どうかなと思ったけど、幸せになれないならしょうがないですね。
周囲の反応も国博さんの心配をよそにあっさりしたものだった様子。
いまどきはそんなものなんでしょうか。
というか完璧っぽい国博さんに隙が見えたのがうれしかったのかな?
もちろんお父さんお母さんは動揺していたみたいですが…

国博さんはあれきり別れたままの真崎さんの部屋に何度も足を運んでは、迷った挙句帰っていたみたいなのですが、ついに覚悟を決めたようです。
今まさにドアベルを鳴らす、というところで物語は終わります。

あ~~たまらん!
余韻のある、すごく好きなラストでした。
本編の大部分にシリアスで重たい空気が漂っていましたが、これから二人の新しい関係が始まるという予感があってすごく読後感がよかったです。

何より国博さんが自分から動き出したというのがいい。
前編でも割となりふり構わず真崎さんにすがっていたように思いますが、体裁も何も顧みず動くのは初めてなのではないでしょうか。
国博さんが、自分の理解の範疇外のことに向き合い、理解したいと思い、歩み寄って、それは相手が大事だからと自覚しているならそれはもう愛だと思うのです。

二人は失敗を重ねたけど、真崎さんも結果的に自分の思いすべてを吐き出したし、国博さんも真崎さんに向き合いました。痛々しいシーンも多かったけど、これは二人に必要だったことなのでしょう。
この後の二人も見ていきたいなあ。

今回で、ずいぶんこの二人に対する印象が変わりました。
元々、弱い人を漫画で読むのは好きで、二人、というか真崎さんのことも見てみたいなと少し思っていたのですが、ただ暴君では森永くんが大好きで、どうしても肩入れしてしまうので、真崎さんは森永くんのこと全然考えてないし、国博さんは無神経だし、嫌うとまで行かないでも、二人ともひどいやばかばか!くらいは思っていました。
だけど今回のお話を読んだことで、森永くんに対してひどいことをしたっていうのは変わらないけど、今まで隠れてた部分が見えたっていうのもあって、見方がかなり変わりました。
真崎さんは確かに弱い人なんだと思うけど、意外に激しい部分も秘めていて、そういうところは私には魅力的に映りました。
苦しんできたのだということを知ったのも大きかったですね。
今回の国博さんの変化もうれしかったです。

ほんとすごかった~。
前後編でこんなに印象が変えられ、しかも無理やり感がなく納得させられた…!
やっぱり高永さんは私にとってすごい人で、大好きだと実感しました。

二人の今後もこれからあるんでしょうか?
あるとしたら、もう森永くんには必要ない言葉かもしれませんが、ゆくゆくは森永くんに謝ってほしいなと思います。
それに真崎さんが森永くんに接触したら、兄さんのやきもちが見れる気がする。
今度は自覚してほしいな。
何かむかむかするな…ってくらいでもいいけど、もう一歩進んで!
ああ、兄さんの自覚的なやきもち!
考えただけでもう…!

ということでどうしても暴君でしめです。
来月は年賀状目当てで買おうかな~。
きっと暴君もありますよね!楽しみ!

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